広尾線は、帯広から十勝平野を南下し広尾まで走っていたローカル線で1987年に廃線となったが、1975年頃まで9600が走っていた。高1の夏に行ったがこの日は、一日どんよりとした曇りだった。
当時は「幸福駅」が一般的にも有名になっていて、鉄道マニアだけでなくそういう旅(ディスカバージャパンキャンペーン)の人も多かった。ご多分にもれず「愛国-幸福」の切符を買ったりした(笑)
しかし、幸福付近は防雪林としての針葉樹が美しく、鉄道風景としても良かった。ホームと小さな駅舎だけの無人の幸福駅も素朴でマッチしていた。終点の広尾まで行って、休息中の9600を撮った。
素朴な風景の中を淡々と走る9600の風情がとてもよかった。
帰りは大正駅に寄り、帯広に戻って機関区で撮った。その後は、池田から池北線で北見へいった。沿線の住宅の屋根の傾斜がとても急で雪国だなぁと思った。
北見で何日ぶりに宿を取り布団で寝たように記憶している。布団に入るとまだ列車に乗っているかのように体が揺れているような感じがしたのを憶えている。
次の日は早朝から北見の隣の端野へ行く計画だったことも芋づる式に思い出す。人間の記憶というものは凄いものだ。